報道の自由度ランキング

はじめに

報道の自由度ランキングというものがあります。
ご存じの方もいるかと思いますが、たまに日本でもニュースになります。
私がこのランキングの存在を知ったのは最近で、なにやら日本の順位がとても低いという文脈でニュースになったので気になっていました。

報道の自由度ランキングサイト

Wikipediaによる説明

日本の順位は


さて、今年つまり2019年における日本の順位はと言うと、、67位でした。
私の偏見的なものの見方から言いますと、どこにあるのかも知らないような国よりもずっと下にあると言うことなんですね。

さらに言えば、Wikipediaには2002年以降の履歴が残っていまして、それによると日本は2002年以降で最高に自由度が高かったのは2010年で、その時は世界ランキング11位ですね。それ以降は現在に至るまで悪くなる一方です。はっきり言えば、2010年以前よりも今の方が悪くなっています。

まあ、どんな統計調査内容なのかよく分かりませんので、あまりこのランキングを重視しすぎるのは良くないのかもしれません。

例えばサンゴについての報道

2019/1/6のNHK番組で、事前収録であるにも関わらず安倍首相は辺野古土砂投入に関して「サンゴは移植している」と述べて、それがそのまま放送されてしまっています。しかし2019/1/9の東京新聞朝刊によれば、実際のところは移植対象の約7万群体のうち9群体、しかも土砂投入現場とは別の区域だったと言うことです。これはもうはっきりと虚偽だと言っていいのではないでしょうか。

そして、NHKはそれに対して、「報道機関として自主的な編集判断に基づいて放送した」との見解を示したそうです。

NHKの自主的な編集判断というのは、つまりここから言えることは、政権与党の発言は無批判にそのまま検証せず流してしまうと言うことになります。自主的な判断ってなんですか?

さらに言えば、安倍首相はこの発言について2019/1/30の衆院本会議で訂正をしたようですが(2019/1/31東京新聞朝刊)、どうにもおかしいですね。NHKを使って間違った事実を発言してしまったのであれば、同じNHKで修正の旨を発信しなければ、衆院本会議を逐一見ている人でなければインプットされた情報を修正する機会がないと言うことになります。(衆院本会議をいつも全部見ている人がどれだけいるのでしょうか)

さらに言えば、「そもそも移植すればOKなのか」という科学的知見もなく、サンゴだけ気にすればいいのかという話もありそうです。ジュゴンが死んでいたというニュースもありましたね。(2019/3/20 東京新聞朝刊)実に恐ろしい事態だと思います。

賃金伸び率について

2019/4/29東京新聞朝刊の記事もすごかったです。
厚生労働省は2004年に毎月勤労統計の集計で不正を開始し、それによって賃金伸び率の調査結果が実態よりも低く出る事となりました。問題の発覚後に再集計を行おうとしましたが、なんとそのうち8年分はすでに資料を廃棄・紛失していて再集計ができないそうです。

この記事を見ていて怖いなと思ったのが、例えば2018年については前年比1.4%の大幅な伸び率が記録されたようですが、勝手に算出方法を大幅に変更し、しかもその説明を付け加えていなかったことです。算出方法をこっそり変えておきながらそれを知らせず「賃金が上昇しました」というのはデマみたいなものですね。これはもう、国家権力が国民を騙そうとしているとしか思えないです。

ちなみに2018/12/14の記者会見で麻生財務大臣は『景気拡大期間が高度成長期の「いざなぎ景気」を超えたが賃金が上がっていない状況を問われ「上がっていないと感じる人の感性」の問題だとの認識を示した。』そうです。(京都新聞 2018/12/14。他にも「麻生 賃金上昇 感性」で検索すれば情報ソース多数)

ここから導き出せることは、統計の不正をしてまでも印象操作することが優先であり、異を唱えても「それは感性の問題」だと言うことで異論を封じようとしている、ということです。森友問題でも公文書の改ざんがとりだたされましたし、担当者が自殺するという痛ましい事態になりました。

統計というのは個人がちょっと取るというわけにはいきませんから、国が大規模に行うわけですが、その統計の数字に不正があって信頼性を失ってしまえば、一体その地に落ちた信頼はどうなるのでしょうか。統計が信頼できないものだというのなら、何を信頼すればいいのか分かりませんね。

その辺については私も危機感を持っていまして、例えば「明石順平」弁護士などが詳しく情報発信をしてくれていますので、「データが語る日本財政の未来」などを買ってみたりしたのですが、私のいつもの悪い癖で、買ってきただけで満足、、いや別に満足していませんが、ほとんど読んでません。しかしせっかくなので、少し読んでみて、この後に関連することを書くことにします。

日経平均株価

例えばこれを書いている本日(2019/05/06)の日経平均株価は22,258.73円です。私は別に経済に詳しいわけではありませんが、どうもいつも「2万円」を超えることがいいことだと言う風にニュースで流れていますので、なんとなく2万円を超えていることがいいことなのだろうと認識しています。

しかしながら、この日経平均株価は何によって買い支えられているのかという観点で見ると、ちょっと怖くなります。これは前述の「データが語る日本財政の未来」に書かれていることなのですが(151ページ)、日銀はETFという日本の株式を購入することで結果的に日本の日経平均株価を支えているわけですね。先日も、いつだったか忘れましたが、いきなり日経平均株価が2万円を大幅に割ってしまい、これは大ニュースじゃないかと思ったらすぐに持ち直したと言うことがありました。

(確認すると、書籍の中に2018/12/28に715億円分ETFを購入しているという記載がありましたので、たぶんこれでしょう。日経平均株価の推移を見ても合致します。)

2019/4/25東京新聞によれば、年金積立金管理運用独立行政法人(GPIF)は2014年10月、経済政策「アベノミクス」を推進する政府と歩調を合わせて、安定的な国債中心の資産構成割合(基本ポートフォリオ)を変え、株式の比率を24%から50%に増やしたそうです。

どうも、日経平均株価というのは日銀と国民の年金基金によって買い支えられているようです。それっていいことなんでしょうか?どう思いますか?「ああ、国民みんなで国を支えているんだ」という美談になるのでしょうか。

私としては、「これをいつまで続けるのか」ということが気になりますね。

中央銀行は持ちこたえられるか 忍び寄る「経済敗戦」の足音 集英社新書 0858」(著者名 河村 小百合/著 出版者 集英社)という本もあります。

この本を図書館で借りたこともあるのですが、例によってあまり読む気がしなかったのでほとんど読みませんでしたが、一つだけ残っているキーワードがありまして、それが「出口戦略」でした。著者は、「いったい出口戦略をどう考えているのか」と訴えていましたが、私も確かにそれはそうだと思いました。

株価が下がるたびに日銀が株を買ってGPIFが我々の年金基金を注ぎ込んで、なんとか2万円を維持できて「ああよかった」と思うのかも知れませんが、いつか原資が底を尽きたらどうするのでしょうか?日銀は無限にお金を持っているのでしょうか?年金基金が50%も株式投資に投資されていることは果たしてよいことなのでしょうか?
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO43792260W9A410C1EA2000/

消費税の検証

この件はどうも普通のニュースでは引っかからないのですが、参議院議員の山本太郎氏が調べて警鐘を鳴らしてくれました。

2018.3.28 予算委員会「消費税、全額社会保障のサギ」

消費税増税分「84%が使途不明」 山本太郎事務所が突きとめる

そういえば、消費税率の引き上げ分は全額社会保障に使うと謳われていましたね。
2014年の政府広報にそのように書かれていました。
でも実際に社会保障の充実に使われていたのは16%で、84%は使途不明なんだそうです。
使途不明だったら、公約通り使われたのかどうか検証できません。どうも信頼度が低いです。

提案

なんとなく想起させられるのが、第2次世界大戦の末期です。日本国内では「快進撃」みたいなニュースを流しておきながら実態はひどいもので、結局国内が焦土になって敗戦して終わるみたいな状況です。

たぶん、このままいくと、行き着くところまでいってハイパーインフレになって国民の預金残高がほとんど紙くず同然になって、というのもあながち悪すぎる予感というわけでもなさそうです。

そうであるならば、「行き着くところまで行く」前に、歯止めになる勢力が台頭することが必要だと考えています。

日本にはどうもまだ「お上が言うことが絶対だ」という風に思っている人が多いのですが、もちろん実際のところお上に楯突くのは結構大変なことなのですが、おかしな事はおかしいと言える人がいないと、歯止めがなくなってしまうのですね。私は、適切な歯止めというのは必要なものであると考えています。

どうも最近は「政治とは決めることだ」というプロパガンダの元に異論を封じる風潮があるように思えてならないのですが、適切な批判には耳を傾けることがとても重要であると考えています。なぜならば、間違っているならば軌道修正しなければならないからです。みなさん国会で実際に議論している様子を動画で見たことがありますか?NHKとかが都合のいいように切り取ったものじゃなくて、共産党や立憲民主党がどんな風に主張していて、それに対して政府与党がどんな回答をしているのか、実際に見たことはありますか?「これが、国で一番偉い人達の交わしている議論なのか」という風に絶望的な気分になります。

そんなわけで、みんなが少しでも政治に興味を持ってくれるといいなと思っています。自分の意見や主張が持てるようになるといいですね。それでは。

コメントを残す

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください